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【要求プロセスのススメ】(その3)

2012年6月18





3.業務分析フェーズ
業務分析フェーズの目的とアクティビティは次の図の通りです。



         ソフトウェアプロセスエンジニアリング(株)資料より


業務分析フェーズには5つのアクティビティがあります

 -現状業務の理解と可視化

 -ビジネスルールの識別

 -ステークホルダー(利害関係者の)識別

 -ステークホルダー要求の引き出し

 -問題の識別

 

例えば、アクティビティ「現状業務の理解と可視化」では、2つのタスクがあります。

入出力の関係を示すと次の図になります。



        ソフトウェアプロセスエンジニアリング(株)資料より




現状業務の理解では、ビジネス環境の情報源(ビジネス文書、その他)より、業務の流れ・役割との関連や実行の順序を理解します。

参照するドキュメントとしては、

 -業務フロー図、業務マニュアル、システム利用マニュアルなど

 

成果物としては、

 -業務フロー図

 -業務一覧

です。

 

同様に、次のアクティビティ「ビジネスルールの識別」も実施します。

やはり2つのタスクがあります。




        ソフトウェアプロセスエンジニアリング(株)資料より


成果物は「業務フロー図」と「ビジネスルール一覧」です。

 

特に最近、ビジネスルールの重要性がうたわれています。

ここでは、大きく3種類に分類しています。

 「事実(Fact)」:業務に関する静的な事実

 「制約」:ユーザーの実行を制限するもの

 「業務ロジック」:イベントや数式、アルゴリズム

 

 

続きは次号までお待ちください。