1.基本構造の明確化。
【キャリア編】と【スキル編】を分離して構造を明確化しています。
【キャリア編】
以下の3点から構成されています。
・
「キャリアフレームワーク」
・
「職種の定義」
・
「評価基準」
まず、最初の「キャリアフレームワーク」ですが、従来「スキルフレームワーク」と呼んでいたものが「キャリアフレームワーク」に変更になりました。

経産省: ITスキル標準V2より
11職種、35分野、7段階のレベルが設定されています。
次に「職種の定義」です

当該職種の活動領域と責任から定義しています。
従来と大きな変更はありません。
従来からあった説明不足(解釈がいろいろできる)という批判に答えるためだと思います。「2部 キャリア編」の文章を引用しておきます。
「ITスキル標準は、育成のためのモデルともいえる。個人の長期的なキャリアとして、どの職種に軸足をおいて成長していくかを見極めることが重要になる。各社の役割を反映した企業固有の人材像は、企業の事業戦略や教育機関の教育方針に従って、柔軟に作られるべきものである。」
スキル標準とは何なのか、辞書とは何を意味するのかに対する一応の回答と考えても良いのではないでしょうか。
3番目が「達成度指標(評価基準)」です。
ビジネス貢献とプロフェッショナル貢献の2つの側面があります。そして、おのおの成果を達成した実績で評価します。

詳細は 3.評価基準の明確化
でご紹介します。
【スキル編】
成果を達成するために必要なスキルを明確化してあります。
その内容は以下の3点から構成されています。
・
「スキルディクショナリ」
・
「スキル領域」
・
「スキル熟達度」
ここで注意しなくてはいけないことは、スキルがあっても「成果を達成できる」とは言い切れないことです。あくまでも評価は、成果を達成した実績でなされることを確認する必要があると思います。
最初の「スキルディクショナリ」ですが、新たに作成されたものです。
これにより専門職種ごとのスキル定義が一覧化されました。

さらに、「スキル領域」です。プロジェクトマネジメントの例。

そして「スキル熟達度」です。


|