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スキル標準成熟度モデル(SMM: Skill Standard Maturity Model)Ver 0.1
               (その3)


レベル3の特徴です。

CMMのレベル3(定義されたレベル)に相当します

・全プロセスがビジネス戦略と整合(リンク)しています

・顧客満足度調査が実施され、結果が教育体系計画に反映されます

 (レベル4: 教育が実施され、次回の顧客満足度調査で効果が把握されている)

・従業員満足度調査が実施されます

 

 

レベル3のプロセスを紹介します。


ビジネス戦略/
ビジネス効果
人材像/
GAP分析
教育体系/
キャリア計画
レベル認定 組織文化
その他
レベルV 【ビジネス戦略】

【顧客満足度調査】
【スキル分析/定義】

【人材像策定】

【スキル診断(GAP分析)】
【組織トレーニング(教育ニーズの統合)】
【キャリアモデル提示】
【個人別キャリア計画】
【個人別教育計画】
【メンタリング】
【社内認定(外部コンサルコンサル関与)】 (参加型文化)
【従業員満足度調査】

注)全プロセスが有機的にリンクされている(Defined)




ビジネス分野:

【ビジネス戦略作成】

レベル2では、簡略されたビジネス戦略の作成プロセスでしたが、レベル3では本格的なものです。




レベル3のビジネス戦略作成プロセスです


プロセス1: ビジネス機会の追求では、

 -データの収集(準備段階)

   市場、業界、顧客、チャンネル、競合に関する情報収集です。

 −マーケットモデルの作成

   顧客とそのニーズ、チャンネル 等を考えます

 −セグメンテーションと競合分析

 −目標セグメントの特定

このプロセスのOutput

 −顧客ニーズ

 −優先順位のついた目標セグメントのリスト

 −セグメント毎の競合情報

 −理想のソリューション案

などです。

このプロセスで重要な知識・ツールがあります

 −3つのニーズ

 −テクノロジーサイクルとキャズム

 −ホールプロダクト

 −(SWOT分析)

 −その他

この辺のことは、弊社Webページの「ITビジネス戦略事始め」をご覧ください。

おもしろ、おかしく解説してありますが、戦略の基本の基本を述べてあります。

ITビジネス戦略事始め】

 URL: http://www.kbmanagement.biz/sub22.html

 

プロセス2: 意思決定

このプロセスで行うことは、

 −ビジネスの目的、ミッション、ビジョンの作成

 −中期目標の作成

 −ビジネス戦略の決定

です。

プロセスのOutputは、

 −ミッション、ビジョン

 −目標、戦略

 −ビジネスモデル などです。

 

プロセス3: 実施計画の作成

このプロセスではさらに以下のようなサブプロセスがあります。




 

プロセス3.1: 遂行計画の作成(サブプロセス)

 Output

・組織のキープロセスとコアコンピテンシー

  ・Function毎の戦略とプログラム

  ・ビジネスイシューと対策

  ・能力ギャップと他組織への依存

  ・組織(図)

 

プロセス: 人材戦略作成(人材像の分野です)

 Output

ITSS人材計画(Tobe人材マップ)

このプロセスは、「ビジネス戦略分野」ではなく、「人材像/GAP分析」分野のプロセスです。

このように、入り組んだ構造になっています。リンクが強くなっていることをご理解ください。

 

プロセス3.2: 財務計画の作成サブプロセス)

Output

  ・PL/BS

・キャッシュフロー

  ・シナリオ

  ・

プロセス3.3: リスクマネジメントの作成

 Output

  ・リスクのリスト

・対応策

 

プロセス3.4: 他組織との依存関係

 Output

  ・依存性リスト

  ・対応計画

  ・プロセスプラン

 

プロセス3.5: 初年度計画作成

  ・年度計画

  ・BSCなど

 

 

次回は顧客満足度調査です。