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         【ITスキル標準プロフェッショナルコミュニティフォーラム2009】の解説
                       (その1)

                                                  2009年7月13日(改訂)


2009年73日に「ITスキル標準プロフェッショナルコミュニティフォーラム2009」(以下IPCF2009)が開催されました。

いくつかのプロフェッショナルコミュニティ活動結果を解説します。

近々IPAより発表資料が公開される予定です。公開され次第、URLなどご紹介します。

 −ITアーキテクト

 −プロジェクトマネジメント

 −ITスペシャリスト

 −アプリケーションスペシャリスト

 −カスタマサービス

 −ITサービスマネジメント

 −エデュケーション

 −コンサルタント

 

今号と次号では、BABOK(R)との関連に焦点を絞って、「ITアーキテクト」と「コンサルタント」の発表内容を吟味します。

 

ITアーキテクト】と【コンサルタント】

思い出すのは昨年のIPCF2008での発表です。コンサル業務とITアーキテクト業務とのはざまにある、「ビジネスアーキテクチャ」を誰が設計するべきかという議論でした。


IPCF2008発表資料より引用   

コンサル側は自分たちの仕事ではないと主張しているようでした。




IPCF2008発表資料より引用   


上図のようにコンサル側はビジネスアーキテクチャはITアーキテクトの主たる活動領域と主張したのです。

 

一方のITアーキテクト側は、「BAアーキテクト」または「BAコンサルタント」という新しい職種の導入を提案しているようでした。




IPCF2008発表資料より引用   

 

そして、ITアーキテクト側は、下図のように、下流工程に対してのトレーサビリティは保証するけれど、上流(ビジネスとの合目的性)との関連は保証しないというものでした。

 



IPCF2008発表資料より引用   

 

一言でいえば、コンサル側の主張とITアーキテクト側の主張はすれ違っていて、聴く側は戸惑いを隠せませんでした。

 

 

今年のIPCF2009では、この両者はどこまで歩み寄れているのでしょうか、次回までお待ちください。