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ビジネスアナリシス方法論 (その1)

2011年1月11


1222日発行の「日経コンピュータ誌」で、GUTSY-4は以下のような開発方法論として紹介されています。

 

  穴埋め形式で業務分析を可能に 

  新手の開発方法論「GUTSY-4」を知る

 

お読みになった方は気がついたと思いますが、どこにもビジネスアナリシスとかBABOKには触れていません。GUTSY-4BABOKと無関係なのでしょうか。そんなことはありません。実は大有りなのです

 

BABOK(R)ではビジネスアナリシスを以下のように定義しています。

ビジネスアナリシスはタスクとテクニックの集まりである。組織の構造とポリシーおよび

業務運用についての理解を深め、組織の目的の達成に役立つソリューションを推進するため

に、ステークホルダー間の橋渡しとなるタスクとテクニックをまとめて、ビジネスアナリシ

スと呼ぶ。

 

BABOKは文字通り知識体系ですから、タスク(インプット、アウトプット、要素など)やテクニックしか記述されていません。それを読者皆様の組織で活用するためには、標準的なプロセス(具体的にはWBS)を策定し、組織のプロセス資産として保持する必要があるのです。

その標準的なプロセス(WBS)の参照モデルとしてGUTSY-4が位置づけられます。

 

 

ビジネスアナリシス方法論 イントロダクション

まずは、ご存じのBABOK(R)知識エリアの関係図です。




 

真ん中の3つの知識エリア「エンタープライズアナリシス」「要求アナリシス」「ソリューションのアセスメントと妥当性確認」のアクティビティで主な成果物がを創出されます。すなわち、「エンタープライズアナリシス」ではビジネスケースが策定され、「要求アナリシス」では、ステークホルダー要求とソリューション要求が作られます。 また、「ソリューションのアセスメントと妥当性確認」では最適なソリューションを選択し、プロジェクトや外部ベンダーが構築したソリューションの妥当性を確認します。

両側にある2つの知識エリア「引き出し」と「要求のマネジメントとコミュニケーション」は

多くのステークホルダーとのやり取りをする活動です。

「引き出し」では重要な情報をステークホルダーから引き出して「エンタープライズアナリシス」や「要求アナリシス」の活動に情報を提供します。

 

「要求のマネジメントとコミュニケーション」では主要な成果物(ビジネスケースやステークホルダー要求、ソリューション要求など)を適切なステークホルダーに伝達していきます。

 

上図では左右に位置していますが、見方を変えると知識エリア「エンタープライズアナリシス」

の隣に「引き出し」と「要求のマネジメントとコミュニケーション」の知識エリアがあり、「要求アナリシス」の隣にも2つの知識エリアがあると言えます。

それを図示すると次のようになります。




 

これをGUTSY-44つのフェーズ(この説明は後でします)に機械的に割り振ってみると以下のような図になります。




フェーズⅠ:

「エンタープライズアナリシス」のタスクを中心に、「引き出し」「要求のマネジメントとコミュニケーション」のタスクが割り振られているはずです。

 

フェーズⅡ:

「エンタープライズアナリシス」と「要求アナリシス」のタスクがあり、そのインプットとして、「引き出し」そして、成果をコミュニケーションするために「要求のマネジメントとコミュニケーション」のタスクがあります。

 

フェーズⅢ:

「要求アナリシス」のタスクがあります。そのインプットとして「引き出し」があり、分析の結果を伝達するために「要求のマネジメントとコミュニケーション」のタスクがあります。

 

フェーズⅣ:

同様です。

 

 

もう少し、4つのフェーズのなかのアクティビテイレベルで見てみましょう。




GUTSY-4のフェーズⅠの作業の多く(緑色の部分)は「エンタープライズアナリシス」のタスクであることが分かります。一部(オレンジ色の部分)は「引き出し」のタスクです。

 

フェーズⅡでは、半分(緑色の部分)は「エンタープライズアナリシス」で残り半分(ピンク色)は「要求アナリシス」のタスクです。明示されていませんが当然「引き出し」のタスクや、「要求のマネジメントとコミュニケーション」のタスクもあります。

 

同様に、フェーズⅢ、フェーズⅣが構成されていることが分かります。

 

次回はGUTSY-4をの4つのモデル(ビジネス、プロセス、要求、ソフトウェア)と

BABOK(R)の「要求の分類」の対比をご紹介します。